都岳連 自然保護委員会 山の自然と環境の保護でタグ「カタクリパトロール」が付けられているもの

公社)東京都山岳連盟 自然保護委員会ではカタクリの群生で知られる奥多摩御前山でカタクリの保護のために保護柵を設置するなどのパトロールを20年にわたって実施してきました。併せて簡易トイレブースを設置、携帯トイレを紹介して山のトイレマナーの啓もう活動も行ってきました。しかし、近年御前山のカタクリは激減、その原因が奥多摩山域でも生息数が爆発的に増えたシカによる食害であること、また携帯トイレの認知度も上がってきたことから、活動内容を見直してここ2年間は保護柵の設置や携帯トイレのPR活動は行わず、登山道上のカタクリ群落の分布調査を行いました。
今年度は、盗掘や写真撮影時の踏み付けから貴重なカタクリを守るため、保護柵や看板の設置を復活させることになりました。カタクリの分布調査も継続して実施しますので、以下の実施要領によるカタクリパトロールへのご協力をお願いいたします。
期間: 4月13日(土)~5月11日(土) ※開花状況により延長もあります。
4月13日は保護柵等設置、5月11日はそれらを撤収しますので、多くの方の参加を募ります。
また、期間中に自然保護指導員の方には自由な日程・コースでカタクリ分布調査をして頂き、ご報告をお願いします。
場所: 御前山に至る登山コース
調査概要:
(1) 登山道上から観察できる範囲で調査し、カタクリの群落が認められた地点を分布調査シートに記入。
(2) 証跡として、その場所の写真を撮ります(特徴的な場所のみ)。
(3) 調査結果をメール、または都岳連自然保護委員会宛にご郵送ください。
※メールでのご報告の際は、容量を20Mバイト以下にしてお送りください。
資料のダウンロード:
次のリンクから、分布調査シートのファイル、報告サンプルをダウンロードしてください。
→ f201904katakuripat.zip (4月8日以降)
分布調査シートは、登山コース毎に作成されていますので、ご希望のコースを選んで下さい。
参加申込: 4月10日(水)まで
次の必要事項をご記入の上、メールかFAXでエントリーをお願いします。
住所・氏名・年令・(携帯)電話番号・緊急連絡先
調査日、および調査コース
連絡先:
メール shizen@togakuren.com、またはFAX 0493-23-3472
郵送先 〒101-0048東京都千代田区神田司町2-10 パークサイドセブン2階
公社)東京都山岳連盟 自然保護委員会
Tel.03-3526-2550
その他:
◎1年間有効のボランティア保険に加入ご希望の方は、申込時にその旨記載をお願いします。
保険料の300円はご負担いただきます。なお、ボランティア保険証のお渡しは後刻となりますが、4月13日から翌3月31日まで有効ですので、万が一事故等起こりましたら上記にご連絡ください
◎4月107日までのエントリーに間に合わない方も、自由に日時とコースを選び、安全に十分留意された上で調査・ご報告いただきますようよろしくお願いいたします
なお、参加される方はご自分で山岳保険などへご加入されることを推奨いたします。
公益社団法人 東京都山岳連盟 自然保護委員会ではカタクリの群生で知られる奥多摩 御前山でカタクリの保護のために保護柵を設置するなどのパトロールを20年にわたって実施してきました。併せて簡易トイレブースを設置、携帯トイレを紹介して山のトイレマナーの啓もう活動も行ってきました。
これらの活動が奏効し、カタクリの盗掘や踏み付けは減り、携帯トイレの認知度も上がりました。しかしながら、目下の課題はシカによるカタクリ食害の対策となりました。
このような状況の下、今年度よりカタクリパトロールの活動内容を見直すことにしました。自然保護指導員の皆様の協力を頂きながら、カタクリの分布状態を調査し、データを集めて分布地図を作成します。
狩猟などによるシカ生息数の調整効果を待つ間、防鹿柵の設置は山野草を守る手段としては有効な策といえます。今後、防鹿柵をどこに設置すべきかを行政に働きかけるためにも、カタクリの群落の分布推移の把握は必要であると考えます。
つきましては、カタクリパトロールの実施要領により分布調査へのご協力をお願いいたします。
期間: 4月1日(土)~5月31日(水)
この期間中に、参加される自然保護指導員の方は自由に調査活動を実施願います。
また、4月15日(土)には、JR奥多摩駅に集合して集中調査を行います。
場所: 御前山に至る登山コース
調査概要:
① 登山コース上から観察できる範囲で、カタクリの群落を分布調査ワークシートに記入します。
② 証跡として、その場所の写真を撮ります。
③ 調査結果をメール、または郵送で都岳連自然保護委員会までお送りください。
資料のダウンロード:
次のリンクから、カタクリパトロールの実施要領と分布調査ワークシートのPDFファイルをダウンロードしてください。
→カタクリパトロールの実施要領 f20170331katakurimanual.pdf
→分布調査ワークシートと記入サンプルf20170331katakuriws.pdf
参加申し込み:
◎4月15日の集中調査については、4月10日迄に次の方法でお申し込みください。
メール: 都岳連事務局 宛へ
◎4月15日以外の調査期間については、自然保護委員会へのエントリーは不要です。自然保護指導員の皆様ご自身で、自由に日時とコースを選び、安全に十分留意された上で調査頂きますようよろしくお願いいたします。
なお、参加される方はご自分で山岳保険などへご加入されることを推奨いたします。
2016年4月17日より、都岳連自然保護委員会の恒例行事カタクリパトロールが予定どおり始まりました。
今年は早春に暖かい日が続き、カタクリの開花も早かったのですが、その後寒の戻りもあって足踏み状態が続いたためか、保護柵設置をした先週末にもそこかしこに可憐な「春の妖精」が見られ、まだまだ蕾もありました。
しかし、シカの食害は甚大で、既に花を食べられたもの、葉が食いちぎられた株、根こそぎ無くなっている群落も多数見受けられました。
パトロール初日は指導員を含め12名で、避難小屋にデポしてある杭やロープ、看板等の資材をコース毎に分け、奥多摩湖方面と、惣岳山方面の2コースおよびカラマツの広場に、花の分布状況により適宜調整しながら保護柵を設置しました。
また、翌17日には、烈風吹く中、やり残した惣岳山方面および大ダワ方面にも柵を延ばし、今年の設置作業を終えました。
今回の保護柵は、これまで群落が多く見られた次の場所に設置しました。
①山頂を経て惣岳山からソーヤの丸デッコ分岐、ソーヤの丸デッコ下山路、ヤセ尾根分岐先
②避難小屋から大ダワ方面登山道脇
③惣岳山から奥多摩湖方面登山道脇
④カラマツの広場
カラマツの広場から湧水の広場への登山道には多数のカタクリの花が、また体験の森内のほとんど人が入らない尾根筋や奥多摩湖への登山道の林床部には片葉のカタクリが多数見られました。
生育地の下降・分散化がさらに進んだ模様、来年以降の保護柵の設置箇所の検討が必要なようです。
今年は、御前山の入山者が減少したこと等諸般の事情を勘案して、パトロールは土・日・祝のみ実施します。
登山者に安全登山や携帯トイレのPR活動等山岳環境保護のための啓もう活動を行うことが主な活動ですが、これに加え自然保護委員会が作成した『御前山リーフレット』を配布するとともに、カタクリ開花状況の調査のために昨年より始めた株数のカウントも引き続き実施します。
また、携帯トイレの周知が進んだことにより、例年実施してきたアンケートは中止しますが、これまでのアンケート結果は、その抄録をパトロール日に山頂に掲示します。
さらに、爆発的に増えているシカや、クマ、イノシシ、カモシカ等々の野生動物の行動観察のために設置したセンサーカメラは今年も引き続き稼働させています。
また、5月21日(土)には保護柵の撤去作業を行いますが、その参加者を募っています[終了]。
カタクリ保護活動、その他自然保護委員会の活動に興味のある方、是非ご協力下さい。
公益社団法人 東京都山岳連盟自然保護委員会ではカタクリの群生で知られる奥多摩の御前山でカタクリ保護のパトロールを実施しています。
開花まで7年もの年月をかけるカタクリを心ないハイカーや盗掘から守り、また沢水の汚染を訴え、山のマナーや山岳トイレ対策などの普及、啓発活動がその目的です。
今年も自然保護指導員や山岳環境問題に関心のある方のカタクリパトロールへのご協力をお願いいたします。[終了]
期間 4月16日(土)、17日(日)、23日(土)、24日(日)、29日(祝)、
および 5月21日(土)
4月16日(土)は保護柵の設置、
29日(祝)は仮撤去、5月21日(土)は撤去日です。
設置と撤去には特に多くの方の参加をお願いいたします。
今年度は、登山者の多い土曜日と日曜日に集中して行うことになりました。
集合 JR武蔵五日市駅
8時、 5月21日(土)は9時
コース 月夜見第2駐車場~御前山、奥多摩体験の森~御前山、奥多摩湖~御前山など
参加者数、天候などの状況により決定します。
持ち物 ザック、軍手、ゴミはさみ、昼食、行動食、通常のハイキングスタイルでご参加下さい。
特に初日と最終日は荷物が多いので、大きめなザックでお願いいたします。
申し込み
4月10日までに5月21日分は募集しています、次の連絡内容を
メール
、または下記宛にFAXして下さい。携帯電話では、右のQRcodeから連絡先メールアドレスが読み込めます。
自然保護委員会事務局 FAX ※現在使用していません
※なお、都岳連加盟団体から広く募集すること、車の乗車定員の制約などから、ご参加いただく期日を調整をさせていただく場合がありますのでご留意ください。
また、ボランティア活動中の怪我等による入通院を補償する「ボランティア保険」に加入希望の方はご連絡下さい。保険の有効期限は2017年3月31日迄で、各種ボランテイア活動にご利用いただけます。
---- 連絡内容 ここから----
希望日
氏名
住所
年齢
所属団体(あれば)
メールアドレス
電話・携帯
FAX
ボランティア保険加入の希望
---- 連絡内容 ここまで----
※ご記入いただいた個人情報は、自然保護委員会で責任を持って管理させていただき、カタクリパトロール以外の目的で使用することはありません。




カタクリは一週間から10日位遅れているようです。
月夜見から、大ダワ方面、避難小屋近辺、御前山頂上の尾根などでは出ている葉は少なく、花もつぼみが少し見られた状態でした。体験の森のカラマツ広場の周辺も同じような状態でした。ただ、奥多摩湖へのコースにはカタクリが多く開花していたようです。
トチの木広場の周辺ではハシリドコロが少し大きくなり、上の方では芽がようやく出た状態です。アズマイチゲの花が見られました。植物を観測している地点ではコバイケソウがようやく芽を出していました。
記事:森谷、 写真:森谷、宮崎

開花まで7年もの年月をかけるカタクリを心ないハイカーや盗掘から守り、また沢水の汚染を訴え、山のマナーや山岳トイレ対策などの普及、啓発活動がその目的です。
今年も自然保護指導員や山岳環境問題に関心のある方のカタクリパトロールへのご協力をお願いいたします。
期 間 4月16日(土)〜24日(日)、および5月8日(日)
4月16日は保護柵の設置、5月8日は撤去日です。特に多くの方の参加をお願いいたします。
集 合 平日: JR武蔵五日市駅 9時、 土・日・祝日: 同 8時
5月8日(日)は9時です。
コース 月夜見第2駐車場〜御前山
持ち物 ザック・軍手・ゴミはさみ、行動食、通常のハイキングスタイルでご参加下さい。特に初日と最終日は荷物が多いので、大きめなザックでお願いいたします。
申し込み 4月2日までに、次の連絡内容を下記宛にFAX、または メール して下さい。
自然保護委員会事務局 FAX ※現在使用していません

※なお、都岳連加盟団体から広く募集すること、車の乗車定員の制約などから、ご参加いただく期日を調整をさせて頂く場合がありますのでご留意ください。
---- 連絡内容 ここから----
希望日
氏名
住所
年齢
所属団体(あれば)
電話・携帯
FAX
メールアドレス
---- 連絡内容 ここまで----
※ご記入頂いた個人情報は、自然保護委員会で責任を持って管理させて頂き、カタクリパトロール以外の目的で使用することはありません。
◎東京都山岳連盟自然保護委員会では、毎年4月中旬にカタクリパトロールを実施しています。この永年の活動が認められ、平成15年には山と渓谷社より「山岳環境B賞」が授与されました。


自然保護委員会の恒例行事の奥多摩御前山カタクリパトロール2010は、5月9日にカタクリ保護柵の撤収作業を行って終了しました。
初日の17日は、この時期の奥多摩とは思えない程の積雪で保護柵設置作業ができず、御前山避難小屋へ資材を荷揚げするに留まり、雪解けを待って24日・25日の両日で設置作業とパトロールを行いました。
そのような次第で実質の活動は2日間のみとなり、協力のお申し出を頂いた多くの自然保護指導員や委員の方は活躍ができず、少々寂しいカタクリパトロール2010と相成りました。
カタクリを見に来られた多くの登山者で賑わったと思われるゴールデンウィークが明けた10日、惣岳山への尾根道、惣岳山頂付近、避難小屋からオオダワ方向への3カ所に設置した保護柵を22名の自然保護指導員と委員で撤収しました。

また最近の傾向ではありますが、月夜見コースよりむしろ体験の森コース、特にカラマツの広場周辺から湧水の広場への尾根道にカタクリが偏在しているようです。来年以降の設置場所の検討課題と思いました。
みなさまのご協力に心より御礼申し上げると共に、来年以降もご協力宜しくお願い申し上げます。
投稿: 小高
写真: 小高、はせがわ カタクリの保護ロープの設置、御前山でのアンケート、カタクリ